軍団クソブログ班

ポケモン、#コンパス、SCP…好きなことを好きなだけ

ポケモンしか観ない軍団が予備知識無しで『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観た話

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皆さんこんにちは、団長の遺音です。今回はなんとなく観てみたくなった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(以下VE)の感想を語っていきたいと思います。



【きっかけ】
時は2020年晩夏。いつものようにTwitterでのんびり暮らしていた時、いつもならスルーするはずの広告に目を止めてしまった。任務で出張が続き、心が感動を欲していたのか。夏に公開されるはずのポケモンが冬へと延期し、身体がキャラメルポップコーンを欲していたのか。普通じゃない今年から脱したいがために、普通なら選ばない寄り道を選択していた。

絹糸のような髪、青碧の瞳、憂いを含ませた表情でこちらを見つめる少女の名は、

ヴァイオレット・エヴァーガーデン




【よし、観に行くか】
それから2ヶ月後、大きな任務が完了した私は束の間の暇を楽しんでいた。平日の任務終わりにはゲームや配信でネッ友と遊び、週末は姉貴と夜ご飯を食べる。冬は烏合の衆(私が運営しているdiscordギルド)の活動も活発化してみるか、アイデアも貯まったことだしSCP記事でも書いてみるか、Twitterのヘッダーも描かないとな…いつもと変わらぬ日常が戻ってきたことに心底喜んでいた。いつものようにTwitterでのんびり暮らしていた時、いつもならスルーするはずの広告に目を止めてしまった。

「あっこれまだやってるのかな。」ポケモン以外の映画は数えるほどしか観ない私のことだ、結局いつも通り観る観る詐欺で終わると思っていた。しかし私もオタクの端くれ。地元埼玉県が聖地の「らき☆すた」制作に携わった「京アニ」に何か恩返ししたい。こんな時に限って私の決断は早い。




【観たよ】
2020年11月7日の夕方。わざわざ2つ隣の大都市へ愛車を走らせ、私は映画館に辿り着いた。公開からだいぶ経っているからか、席はガラ空きで1番上のド真ん中に陣取れた。コロナ禍のため土日は飲み物のみ購入可能とのこと。キャラメルポップコーンは冬に持ち越しか…。やむなく相方のジンジャーエールを片手に"特等席"へ向かう。来場特典で小説もらったな…後で見るか。

"特等席"は隣に誰もいなかった。贅沢にも利き手である左側にドリンクを置き、映画の広告を観つつTwitterを封印する。ジンジャーエールで喉に刺激を入れて準備万端、映画泥棒もしっかり観た。



上 映 開 始

VEの原作は小説(アニメもあると先程知った、後でレンタルしとこ)なので状況を飲み込めるか心配だったが冒頭15分でかなり理解できた。それにしても綺麗な絵だな…さすが日本を代表するアニメーション集団。ほうほう、ヴァイオレットは両腕が義手で―

上 映 終 了



なんだかんだで4回ほど涙腺崩壊してしまった。こんなの泣かないほうがおかしい。思い出してまた泣けてきた。ここでネタバレをせずに感想をひとつ。



ヴァイオレットが知りたかった 「愛してる」 の意味。そしてどのキャラクターも抱えている 「大切な人へ素直に向き合えない心」 。この2つを通じて私達は「大切な人に気持ちを伝えられるのは今しか出来ない」ということを再確認させられる。

そして映画では手紙と電話の移り変わりの真っ只中だった。現代は専らLINEでどちらも事足りるが 時代によって伝える手段は変わろうと、それに込められた想いが変わることは決してない。



【最後に】
私の拙文で心を動かされる人は皆無でしょう。ならば今すぐ観に行ってほしい。ヴァイオレットの半生を追いかけ、 死が全てを分かつ前に大切な人へ真っ直ぐな想いを伝えられるようになってほしい。

ということで姉貴、よく分からんことしかしない弟分だけど理解してくれてありがとう。大好きです。また今度サイゼ行きましょう。奢ります。





【補遺】ヴァイオレット・エヴァーガーデン』には京アニ放火事件の犠牲者も制作に参加され、エンドロールに名前が刻まれています。犠牲者の冥福をお祈りします。

【追記】小説を買いました。水分補給しながら読むつもりです。
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